湯取飯(読み)ゆとりめし

精選版 日本国語大辞典 「湯取飯」の意味・読み・例文・類語

ゆとり‐めし【湯取飯】

〘名〙 水を多く入れて炊(た)いた後、水洗いして粘り気をとり再び蒸した飯。老人病人などのためにつくる。湯取り
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三「食物の御吟味ありしに不断の湯(ユ)取めし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の湯取飯の言及

【飯】より

…甑で蒸すよりもなべやかめ(甕)で米を煮るほうがはるかに容易であり,現にミャンマーなどでそれが行われていることからいっても,この説は首肯しうるものと思う。江戸時代には米を煮て飯にする方法には,焼乾(炊干)(たきぼし)飯,湯取(ゆどり)飯,二度(ふたたび)飯の3法があるとされていた。焼乾飯は現今一般に行われている炊飯法,湯取飯は沸騰させた湯に米を投じ,ほぼ煮えたころに煮汁をしぼり捨てて蒸す方法で,東南アジアなどではこれが一般的である。…

※「湯取飯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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