湿地(読み)しっち

精選版 日本国語大辞典 「湿地」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ち【湿地】

〘名〙 湿気が多くてじめじめした土地。〔書言字考節用集(1717)〕
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「一帯の湿地にいろんな高山植物が花咲き乱れ」 〔韓非子‐存韓〕
[補注]「色葉字類抄」には、「湿地 シフチ」とある。

しけ‐ち【湿地】

〘名〙 (「しけぢ」とも) 湿気の多い地。しっち。
※俳諧・雑談集(1692)下「碑になをしたる鳥羽恋塚〈普舩〉 しけ地ふむひつぢまじりの芹の花〈仙化〉」

しめ‐じ ‥ヂ【湿地】

〘名〙 しめった土地。しっち。
邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・蜜の室「病めるペリガンいま遠き湿地(シメヂ)になげく」

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デジタル大辞泉 「湿地」の意味・読み・例文・類語

しめ‐じ〔‐ぢ〕【湿地/占地】

シメジ科のキノココナラなどの林に生え、白または灰色で傘の直径約6センチ、柄の高さ約9センチ。いくつも密着して発生することが多いのでセンボンシメジともいうが、同名の別種があり、区別するためホンシメジともよぶ。「香りマツタケ、味シメジ」といわれるように、味がよく、代表的な食用キノコ。 秋》麁朶そだを負ひ―の籠をくくり下げ/虚子
ホンシメジ・ブナシメジなどのシメジ科のキノコや、キシメジ・アイシメジなどのキシメジ科のキノコの総称
[類語]きのこ松茸椎茸榎茸舞茸初茸松露滑子なめこマッシュルームシャンピニョンエリンギ木耳きくらげ

しっ‐ち【湿地】

湿気が多く、じめじめしている土地。
[類語]沼地湿原ぬかるみ泥濘水たまり

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デジタル大辞泉プラス 「湿地」の解説

湿地

アイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソンのミステリー小説(2000)。原題《Mýrin》。「エーレンデュル警部」シリーズ。北欧の推理小説賞である「ガラスの鍵賞」を受賞(2002)。

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普及版 字通 「湿地」の読み・字形・画数・意味

【湿地】しつち

湿土

字通「湿」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「湿地」の意味・わかりやすい解説

湿地
しっち

湿原

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動植物名よみかた辞典 普及版 「湿地」の解説

湿地 (シメジ)

植物。キシメジ科の食用菌,園芸植物。ホンシメジの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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