満性寺(読み)まんしようじ

日本歴史地名大系 「満性寺」の解説

満性寺
まんしようじ

[現在地名]岡崎市菅生町 元菅

おと川北岸河畔に位置する。田生山と号し、真宗高田派本尊阿弥陀如来。正応二年(一二八九)親鸞の高弟武蔵荒木源海の弟子河内国の了専、俗姓安藤右馬泰継の四男が、聖徳太子木像と太子筆阿弥陀経をもって来て創建したという(満性寺由緒記)。正安三年(一三〇一)菅生すごう郷司高松本大上臈よりの寺地寄進状(満性寺文書)に、

<資料は省略されています>

とある。これは、寺号の初出文書で、高松本大上臈とは鎌倉時代の三河守護・額田郡地頭足利氏の執事高重氏(法名松本)の妻佐野三郎女で、正安三年四月一〇日に没した(清源寺本高氏系図)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android