満目(読み)マンモク

デジタル大辞泉 「満目」の意味・読み・例文・類語

まん‐もく【満目】

見わたすかぎり。目に見えるかぎり。
二百十日の風と雨と烟は―の草を埋め尽くして」〈漱石・二百十日〉

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精選版 日本国語大辞典 「満目」の意味・読み・例文・類語

まん‐もく【満目】

  1. 〘 名詞 〙 目にいっぱいになること。見渡すかぎり。満眸
    1. [初出の実例]「青山満目是何法、家醜猶如捧心」(出典:狂雲集(15C後)如何是法眼宗。演曰、巡人犯夜)
    2. 「満目黄葉の中緑樹を雑ゆ」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉二)
    3. [その他の文献]〔沈約‐与約法師書〕

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普及版 字通 「満目」の読み・字形・画数・意味

【満目】まんもく

みる限り。満眼。宋・仲淹〔岳陽楼記〕斯(こ)の樓に登らば、則ち國を去りてを懷(おも)ひ、讒(ざん)を憂へ(そし)りを畏れ、滿目然(せうぜん)として、感極まりて悲しむらん。

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