源邦業(読み)みなもとのくになり

朝日日本歴史人物事典 「源邦業」の解説

源邦業

生年生没年不詳
鎌倉初期の武士。院北面。北条義時の後妻伊賀氏の曾祖父に当たる。文治2(1186)年「御一族(清和源氏)の功士」として下総守に推挙された。建久1(1190)年源頼朝入洛時には右大将拝賀の前駆などを務めた。将軍家政所別当として政所下文に名を連ねるが,花押を添えた例は確認できず,活動の本拠は京都であったものかと思われる。

(西村隆)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源邦業」の解説

源邦業 みなもとの-くになり

?-? 鎌倉時代の武士。
文治(ぶんじ)2年(1186)源頼朝の知行国下総(しもうさ)の国守となる。「吾妻(あづま)鏡」によれば,建久元年頼朝の参内に前駆をつとめ,3年政所(まんどころ)開設大江広元とともに別当となる。5年鎌倉永福(ようふく)寺の薬師堂新造供養に頼朝の供をした。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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