滝上(読み)たきのうえ

改訂新版 世界大百科事典 「滝上」の意味・わかりやすい解説

滝上[町] (たきのうえ)

北海道北東部,網走支庁紋別郡にある町。人口3028(2010)。渚滑(しよこつ)川の上流部に位置し,その下流部に数ヵ所の滝があるところから地名が生まれた。南西部の天塩岳(1558m)などの北見山地の山々に囲まれ,渚滑川が東へ流れる。中心集落は渚滑川とその支流サクルー川の合流点に発達している。1905年に高知県からの移民が入地してから開拓が始まった。畑作酪農が中心で,小麦,ジャガイモ,テンサイのほか,ハッカの耕作面積が大きい。背後の北見山地の豊富な森林資源を背景に木材の町として発展してきたが,54年の台風15号による大量の風倒木被害を境として衰退の傾向にある。渚滑川沿いに国道273号線が通る。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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