滲出液(読み)シンシュツエキ

デジタル大辞泉 「滲出液」の意味・読み・例文・類語

しんしゅつ‐えき【×滲出液】

内部から表面にしみ出てくる液。特に、細菌性の炎症を起こしたときに、血管外へしみ出てくる液。

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精選版 日本国語大辞典 「滲出液」の意味・読み・例文・類語

しんしゅつ‐えき【滲出液】

  1. 〘 名詞 〙 炎症に際して病巣内に集まった液で、血管中から滲出した血液成分と組織の破壊成分の混じたもの。肋膜炎に際して肋膜腔にたまる液など。
    1. [初出の実例]「よく胸膜に水がたまるというが、宇市の胸には血を混じた滲出液がたまって」(出典:闘(1965)〈幸田文〉六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「滲出液」の意味・わかりやすい解説

滲出液
しんしゅつえき
exudate

炎症の際,組織の変質と,それに伴う充血,うっ血などの循環障害が起り,障害を受けた血管から血液成分が血管外に漏れ出てきて,組織内や粘膜の表面などに集積したものをいう。比重 1.108以上の体液成分で,白血球といった細胞成分が多く含まれている。

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