演ずる(読み)エンズル

デジタル大辞泉 「演ずる」の意味・読み・例文・類語

えん・ずる【演ずる】

[動サ変][文]えん・ず[サ変]
人々の前で芝居舞踏演奏などをして見せる。また、芝居や映画などで、ある役を務める。「狂言を―・ずる」「敵役を―・ずる」
ある役目を務める。「物分かりのいい父親を―・ずる」
目立つようなことを行う。「醜態を―・ずる」
[類語](1出演主演共演助演独演競演好演熱演/(2振る舞う行い澄ます

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精選版 日本国語大辞典 「演ずる」の意味・読み・例文・類語

えん‐・ずる【演】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]えん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「えんする」とも )
  2. 言葉に述べる。詳しく述べる。説明、解釈、意見などを述べる。
    1. [初出の実例]「山谷演雅詩も爾雅を演ると云心ぞ」(出典:寛永刊本江湖集鈔(1633)二)
    2. 「夜地学協会の招に応じ、日本家屋論を演ず」(出典:独逸日記〈森鴎外〉明治一九年(1886)一月二九日)
  3. 劇、映画、舞踊、音楽などの芸能を行なう。また、その中で、ある役をつとめる。
    1. [初出の実例]「演劇と奇異譚とは〈略〉ただ新奇なる話談をのみ旨とし演(エン)ぜし事なりしが」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)
  4. 人目に立つようなことを行なう。
    1. [初出の実例]「吐嗟(とっさ)の間に演(エン)ぜられたる、このきっかけ」(出典:夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉四)

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