演芸場(読み)エンゲイジョウ

デジタル大辞泉 「演芸場」の意味・読み・例文・類語

えんげい‐じょう〔‐ヂヤウ〕【演芸場】

種々の芸能を見せるために設けられた施設。主に講談落語などの、大衆芸能を興行する建物をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「演芸場」の意味・読み・例文・類語

えんげい‐じょう ‥ヂャウ【演芸場】

〘名〙 種々の芸能を演じるための会場。主に講談、落語、浪曲などの大衆芸能を演じて客に見せる常設館をいう。
三四郎(1908)〈夏目漱石一一「余り売れ過ぎて演芸場に這入り切れない恐れはないかと聞くと」

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世界大百科事典(旧版)内の演芸場の言及

【演芸】より

…演芸という言葉が一般化した明治から大正にかけては,歌舞伎を中心とする演劇および下座音楽を使った寄席(よせ)でおこなわれた演芸に対して用いられていたが,今日では演劇以外の雑芸を指す言葉として使われるのが普通で,〈演劇〉と区別されている。歴史的にみると,興行取締りの面でも両者は区別され,1921年の警視庁の〈興行場及興行取締規則執行心得〉は,演劇を見せる劇場に対して,〈演芸場とは主として講談,落語,浄瑠璃,唄,音曲等を公衆の聴聞に供する常設の場所〉とし,さらに軽業,曲芸,奇術等の技芸を上演する観物場をあげている。この演芸場と観物場とで上演される芸目を合わせたものがほぼ演芸の内容といえよう。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」