潜在成長率(読み)センザイセイチョウリツ

共同通信ニュース用語解説 「潜在成長率」の解説

潜在成長率

労働力や生産設備などを十分活用した場合に達成できる理論的な経済成長率を示す指標。中長期的な経済の基礎体力を表すとされ、技術革新や効率的な働き方などにより生産性が高まると潜在成長率も上昇する。逆に就業者数減少は低下要因。1990年ごろまでは4%台で推移していたが、バブル崩壊後に落ち込み、現在は1%程度とされる。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「潜在成長率」の解説

潜在成長率

資本」「生産性」「労働力」という生産活動に必要な3つの要素をフルに利用した場合に達成される、仮想上の成長率。生産活動に必要な設備などの「資本」、労働力人口労働時間から求められる「労働力」、技術進歩によって伸びる「生産性」の3つの伸び率の合算値が「潜在成長率」である。現実の成長率は様々な要因により変動するが、中・長期的には潜在成長率と同様の動きになるといわれている。例えば、日本の潜在成長率は1980年代には3~4%であったが、不況となった90年代は2%前後であり、現実の成長率にほぼ対応している。

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