潸然(読み)サンゼン

デジタル大辞泉 「潸然」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぜん【×潸然】

[ト・タル][文][形動タリ]涙を流して泣くさま。
「―として涙下った」〈中島敦弟子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「潸然」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぜん【潸然】

〘形動タリ〙 涙を流して泣くさま。さめざめと涙を流すさま。
菅家文草(900頃)二・見雲州茂司馬哭菅侍毉之長句「詩本取諸播管絃、豈図今日別潸然」
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉二「嗚呼是を思ひ、彼を想うて、転(うた)た潸然(サンゼン)たるのみ」 〔漢書‐景一三・王伝〕

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普及版 字通 「潸然」の読み・字形・画数・意味

【潸然】さんぜん・せんぜん

さめざめと涙を流す。〔子、宥坐〕詩に曰く、眷焉(けんえん)として之れをみ 潸然として涕(なみだ)を出すと。豈に哀しからずや。

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