濁江(読み)にごりえ

精選版 日本国語大辞典 「濁江」の意味・読み・例文・類語

にごり‐え【濁江】

[1] 〘名〙 水のにごった入江や川。
躬恒集(924頃)「にごりえに生ふるすがごもみがくれてわが恋ふらくは知る人ぞなき」
[2] (にごりえ) 小説。樋口一葉作。明治二八年(一八九五発表新開地の銘酒屋菊の井の酌婦お力を通して下層社会悲劇を写実的に描く。「たけくらべ」とならぶ代表作

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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