濡者(読み)ぬれもの

精選版 日本国語大辞典 「濡者」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐もの【濡者】

〘名〙
色恋の道に巧みな人。色気があっていとしい者。好色者。それしゃ。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)伊藤小太夫「しっぽり物のぬれ物め天下のかわいらしをからげたるとは、あの子が事かや」
② 情を通じた相手いろ
仮名草子・ぬれぼとけ(1671)「釈迦は一入無分別、あったらおしきぬれものを、すててわうくうしのびいで」
心中を企てた男女
※雑俳・柳多留‐一〇一(1828)「御政道ぬれものを干す日本橋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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