瀉瓶(読み)シャビョウ

デジタル大辞泉 「瀉瓶」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐びょう〔‐ビヤウ〕【×瓶/写瓶】

《瓶の水を他の瓶にそっくり移す意》師が弟子仏法奥義をもれなく伝授すること。

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精選版 日本国語大辞典 「瀉瓶」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐びょう‥ビャウ【瀉瓶・写瓶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「びょう」は「瓶」の呉音一つのつぼから他のつぼへ水をそそぎうつす意から ) 仏語。師から弟子へ仏の教えの奥義(おうぎ)をあますところなく伝授すること。また、その弟子。しゃへい。
    1. [初出の実例]「念亡法子、性是顔回、命則蜉菌。法味未飽、那始闕養。毎思、写瓶之有在、何謂」(出典性霊集‐八(1079)為弟子求寂真際入冥扉達文一首)
    2. 「其(その)かみこれかれを聴きとりて謡ひ集めたりし歌どもをも、〈略〉遺る事なく瀉瓶し畢はりにき」(出典:梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇)

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普及版 字通 「瀉瓶」の読み・字形・画数・意味

【瀉瓶】しやびよう

仏教を伝道する。

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