瀬切(読み)せぎり

精選版 日本国語大辞典 「瀬切」の意味・読み・例文・類語

せ‐ぎり【瀬切】

〘名〙
① 水が瀬を押し切って流れてゆくこと。また、その所。早瀬
古今六帖(976‐987頃)一「たつた河滝のせきりにはらへつついはひくらすは君がためとぞ」
② (━する) 水の流れをせきとめること。
散木奇歌集(1128頃)冬「せぎりせしまののなからはつららゐていぐひに波の声絶えにけり」

せ‐ぎ・る【瀬切】

〘他ラ四〙 流れをせき止める。動きをさえぎる。せく。
読本椿説弓張月(1807‐11)後「此比(このころ)街道なれど、入江ところどころに、路径を堰(セ)ぎりて、荻蘆のみ横はり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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