瀬尾乃武(読み)せお のりたけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「瀬尾乃武」の解説

瀬尾乃武 せお-のりたけ

1899-1997 大正-昭和時代の能楽師大鼓(おおつづみ)方。
明治32年9月25日生まれ。葛野(かどの)流。亀井俊雄,川崎九淵(きゅうえん)らに師事し,大正13年「三輪」で初舞台素手で打つことで手と指をきたえ,ゆるぎなく的確で,すんだ音色をきかせる。昭和44年宗家預かりの役につく。59年人間国宝。平成9年10月14日死去。98歳。東京出身。東京外国語学校(現東京外大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の瀬尾乃武の言及

【葛野流】より

…明治期に入り9世九郎兵衛定睦の後宗家は絶えたが,津村又喜が大鼓三名人の一人として活躍し,その弟子川崎利吉(後の川崎九淵)も,名人として幸流小鼓方の幸祥光(よしみつ)と共に長く囃子界をリードした。現在はその弟子の瀬尾乃武(のりたけ)(1899‐1997)が宗家を預かっている。【高桑 いづみ】。…

※「瀬尾乃武」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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