瀬戸内海沿岸地域にみられる特有の気候。海岸に面していながら,北は中国山地,南は四国山地に囲まれているために,一種のフェーン現象で,季節によっては日本で最も乾燥した気候となる。農耕上,最も水を必要とする夏季に,日本で最も雨が少ない地域となっており,干害も多い。古くから溜池利用が盛んであり,日照率が高いので,かつては塩田も多くみられた。夏は南東季節風の陰に,冬は北西季節風の陰に位置し,穏やかなようであるが,広島も岡山も,夏は南四国より暑く,冬は鳥取や松江より低温になることが多い。このように,瀬戸内は周辺を山に囲まれて一種の盆地気候に類似している。とくに夏の夕なぎは,体感的に長く続くので有名である。なお,瀬戸内地域に山火事が多く,はげ山が多い理由の一つとして,乾燥気候であることがあげられる。
執筆者:福岡 義隆
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...