フランスの詩人・小説家ネルバルの短編集。1854年刊。女性の名前を題名にした7編の作品を収録。なかでは『シルビー』が、その豊かな地方色と叙情性とによって広く愛読されている。しかし、この作品の真の魅力は、女優にむなしい恋をしている主人公が、呪縛(じゅばく)から逃れるために、幼時の恋を求めて田舎(いなか)へ赴くという筋立ての裏に、独特の神秘思想に彩られた観念や幻想が秘められていることから生じている。この点は他の6編についても、ほぼ同様である。また本書には、巻末にフランス近代詩史上の奇跡と称される12編のソネットを集めた『幻想詩集』les Chimèresが併収されていることでも、重要な意義がある。
[入沢康夫]
『中村真一郎訳『火の娘』(新潮文庫)』
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
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