火を付ける(読み)ヒヲツケル

デジタル大辞泉 「火を付ける」の意味・読み・例文・類語

・ける

点火する。「コンロに―・ける」
放火する。「空き家に―・ける」
騒ぎや事件のきっかけをつくる。また、刺激して感情を高ぶらせる。「暴動に―・ける」「怒りに―・ける」
[類語]煽るけしかけるたきつける煽り立てるアジる吹っかける挑発する扇動する火に油を注ぐ知恵を付ける入れ知恵差し金

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「火を付ける」の意味・読み・例文・類語

ひ【火】 を 付(つ)ける

  1. 点火する。また、放火する。
    1. [初出の実例]「御文、不死の薬の壺ならべて、火をつけてもやすべきよし仰せ給ふ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  2. 騒ぎなどのきっかけを作る。また、他を刺激して感情を高ぶらせる。
    1. [初出の実例]「嫂(ねえ)さんはあんな人に火(ヒ)を付(ツ)けられるやうな女ぢゃありませんよ」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉九八)

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