火危うし(読み)ヒアヤウシ

デジタル大辞泉 「火危うし」の意味・読み・例文・類語

あやうし

昔、宮中などで、夜番役人が見回りのときに発した言葉。「火の用心」の意。
「あやしきをのこどもの声して、―など言ふも」〈浮舟

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精選版 日本国語大辞典 「火危うし」の意味・読み・例文・類語

ひ【火】 危(あや)うし

  1. 昔、宮中などで、夜番の役人が巡行する時に呼んだ語。「火の用心」の類。また、その役人そのものを指すこともある。
    1. [初出の実例]「このごろ盗人いとおほかなり。火あやふし、などいひたるが」(出典:枕草子(10C終)一七九)

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