灯台草科(読み)とうだいぐさか

精選版 日本国語大辞典 「灯台草科」の意味・読み・例文・類語

とうだいぐさ‐か ‥クヮ【灯台草科】

〘名〙 双子葉植物の科名。世界に約三〇〇属五〇〇〇余種が知られ、極地を除く世界に分布する。大多数は低木または高木で、少数の草本が含まれる。多数のものが多肉で、アフリカに生育するものは一見サボテン科植物のように見え、オーストラリア原産のものはエリカのような外見を示す。また、他のものはクスノキ科植物に似る。葉は普通互生で、時に対生するものもある。普通托葉があるが、分枝した毛様体や刺または腺体になっているものもある。植物体には乳管があって傷つけると乳白色の液が出る。花序は種々の形が複合したもので、通常、最初の分枝は総状に、それ以後集散花序になる。トウダイグサなどの幾つかの群では、全体の花序が縮小して、ただ一個の花のように見える。花は通常、雌雄異花・雌雄異株または両性放射相称花弁は五数性で二列に配列しており、しばしば花は裸出している。雄しべは一~多数あり、互いに離生するかまたは種々の形に合生している。子房は上位で三個の心皮からなり三室をつくり、柱頭の先端は二裂する。各室に一~二個の胚珠がある。果実は分離果状蒴果で、時に石果。この仲間の大多数は有毒植物。乳液をゴムの原料に利用する。たかとうだい科。にしきそう科。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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