炙る(読み)あぶる

精選版 日本国語大辞典 「炙る」の意味・読み・例文・類語

あぶ・る【炙・焙】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 火で焼く。特に、食物をほどよくこがす。
    1. [初出の実例]「金の師の金を治(う)つときに、或は炙(アフリ)、或は漬し、或る時には捨置す」(出典:聖語蔵本成実論天長五年点(828)一八)
  3. 火などで暖めたり、乾かしたりする。
    1. [初出の実例]「火桶、すびつなどに、手のうらうち返しうち返し、おしのべなどして、あぶりをるもの」(出典:枕草子(10C終)二八)
    2. 「煦々(くく)たる春日背中をあぶって」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android