炭窯・炭竈(読み)すみがま

精選版 日本国語大辞典 「炭窯・炭竈」の意味・読み・例文・類語

すみ‐がま【炭窯・炭竈】

〘名〙 木材蒸し焼きにして炭(木炭)を製造する窯(かま)。土、石、煉瓦などでつくられ、ふつう卵形で、手前に窯口、反対側に煙突が設けられ、中に木を入れ、口から点火して蒸し焼きにする。製法によって、黒炭をつくる黒炭窯と白炭をつくる白炭窯にわけられる。黒炭窯は土で築かれ、炭材炭化の後に、窯を密閉して火を消すもの(窯内消火法)で、白炭窯は壁を石で、天井を土で築き、炭化後に精錬を行ない、白熱したものを窯から出して土をかけて火を消すもの(窯外消火法)。すみやきがま。《季・冬》
※元良親王集(943頃か)「ひとりのみよにすみかまにくふるきのたえぬ思をしる人のなさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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