炭粉症(読み)たんぷんしょう(英語表記)anthracosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭粉症」の意味・わかりやすい解説

炭粉症
たんぷんしょう
anthracosis

石炭,油煙,カーボンブラックなどの炭素分の多い物質の粒子が肺胞内,肺胞間質,リンパ節に沈着した状態。あるいはそのような状態になったために起る病状をいう。肺組織の外見黒色を呈し,塊状巣を形成し,肺気腫を伴う。肺機能障害は高度で,呼吸困難心悸亢進,貧血症状などを呈する。炭鉱,コークス工場,黒鉛工場,製墨工場,活性炭工場などで粉塵煤煙を長期間吸入することによって起る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android