炳然(読み)ヘイゼン

デジタル大辞泉 「炳然」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜん【×炳然】

[ト・タル][文][形動タリ]光り輝いているさま。また、明らかなさま。炳乎へいこ
「焔は―として四辺あたりを照せり」〈紅葉金色夜叉

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精選版 日本国語大辞典 「炳然」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜん【炳然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 明らかであるさま。いちじるしいさま。
    1. [初出の実例]「永不可入国検田使之由、同四年閏三月廿六日宣旨明鏡也、随同五年十月十日国宰請文以炳然也」(出典:東南院文書‐康平三年(1060)五月二九日・官宣旨案)
    2. 「彪の文が炳然として明なるぞ」(出典:土井本周易抄(1477)五)
    3. [その他の文献]〔漢書‐劉向伝〕

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普及版 字通 「炳然」の読み・字形・画数・意味

【炳然】へいぜん

明らかなさま。〔漢書、劉向伝〕疑を決斷し、豫を別し、是非をして炳然として知るべからしめば、則ち百異滅して、衆竝(み)な至らん。太の基、世の利なり。

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