点ずる(読み)テンズル

デジタル大辞泉 「点ずる」の意味・読み・例文・類語

てん・ずる【点ずる】

[動サ変][文]てん・ず[サ変]
筆の先などで点をつける。「詩句のかたわらに―・ずる」
火をつける。あかりをともす。
居間へ戻って灯火を―・じ」〈二葉亭浮雲
しずくをたらす。「目薬を―・ずる」
書き入れる。さす。「朱を―・じた唇」
漢文に訓点をつける。「送り仮名を―・ずる」
茶をたてる。「茶を一服―・ずる」
時や場所などをそれと定める。指定する。
木幡といふ所は…その大臣の―・じ置かせ給へりし所なり」〈栄花・疑ひ〉
選定する。点検する。
「近日宇多津に於て兵船を―・じ、備前の児嶋に上って」〈太平記・一四〉
削り減らす。没収する。
「いやみ思ひて、らん所共―・ぜよ」〈宇治拾遺・三〉
[類語](2点ける灯す点灯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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