点を打つ(読み)テンヲウツ

デジタル大辞泉 「点を打つ」の意味・読み・例文・類語

てん・つ

欠点を指摘する。非難する。
「気にいらぬ女房を夫が去るに言ひ分なし、―・つ人もない」〈浄・用明天王

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「点を打つ」の意味・読み・例文・類語

てん【点】 を打(う)

詩歌文章・書などを批評したり訂正したりして評点をつける。批点(ひてん)をつける。点を掛ける。〔文明本節用集(室町中)〕
※妻木(1904‐06)〈松瀬青々〉夏「朱を研で書に点うつや薬の日」
② 欠点を指摘する。悪い点を言い立てる。非難する。そしる。
三河物語(1626頃)三「我家にて、汝に武辺にてんうつ者は有間敷に」
記号としての点をつける。
※日本書紀桃源抄(15C後)「大師の筆を下からなげて点を打て太の字となすぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android