為ます(読み)なされます

精選版 日本国語大辞典 「為ます」の意味・読み・例文・類語

なされ‐・ます【為ます】

連語〙 (動詞「なされる(為)」の連用形に助動詞「ます」が付いてできたもの) 「なされる」の丁寧語。「お・ご」を冠した動詞連用形または名詞を受けて補助動詞としても用いられる。
※波形本狂言・比丘貞(室町末‐近世初)「その地ではござりませぬ。名乗字をなされませと申事でござる」
洒落本・契情買虎之巻(1778)二「ちっとおよりなされまし」
[補注]命令形は、高い敬意をもって相手の動作を要求する。近世前期上方語では「…ませ」「…ませい」、後期江戸語では「…ませ」「…まし」の二型がある。

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