為上・仕上(読み)しあげる

精選版 日本国語大辞典 「為上・仕上」の意味・読み・例文・類語

し‐あ・げる【為上・仕上】

〘他ガ下一〙 しあ・ぐ 〘他ガ下二〙 (「し」は動詞「する」の連用形)
物事をし終える。なしとげる。また、物をつくりあげる。完成する。
※成簣堂本論語抄(1475頃)学而第一「只冬農をしあけてひまのとき、三日つかう法なり」
② 前よりよくする。手を加えていっそう立派にする。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「学文をしあげたぞ」
③ 特に、財産身分などをつくりあげる。成功する。立身する。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「あの御親父伊勢から来て一代で仕上(シアゲ)た人さ」
金銭をつぎこむ。いれあげる。ありがねを使い果たす。
浮世草子傾城色三味線(1701)鄙「普請する銀があれば、色にしあげるなりをして」
⑤ 仕上(しあげ)③を行なう。
実隆公記‐大永八年(1528)四月紙背(三条西公条室甘露寺氏消息)「まことに昨日はするするとしあけ候て、御うれしさ、世もいかかとおほつかなく思ひまいらせて候へは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android