為尽(読み)ためずく

精選版 日本国語大辞典 「為尽」の意味・読み・例文・類語

ため‐ずく ‥づく【為尽】

〘名〙
① もっぱらその身のためになることをすること。自身利益を専一にすること。
浮世草子三島暦(1691)一「何事もためずく、ながうほそうあそばしゃれぬかと申せば」
② その人のためにつくしているように見せかけること。おためずく。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)三「肝煎の嚊が為づくいふて」

し‐つく・す【為尽】

〘他サ五(四)〙 残らずしてしまう。すっかり終えてしまう。ある限りを尽くしてしまう。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「我がするわざとて今日しつくしてん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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