為替せ(読み)かわせ

精選版 日本国語大辞典 「為替せ」の意味・読み・例文・類語

かわせかはせ【為替・交】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「かわす(交)」「かわす(為替)」の連用形の名詞化か )
  2. ( 交 ) 取り交わすこと。ひきかえ。交換。
    1. [初出の実例]「年玉やかはせのやうなる所もあり〈正春〉」(出典:俳諧・時勢粧(1672)一)
  3. ( 中世は「かわし」という。→かわし ) 離れた地域に現金を輸送する危険や不便などを避けて、手形小切手などの信用手段により、債権債務を決済する方法。または、その信用手段。決済の行なわれる地域により外国為替内国為替に分けられる。
    1. [初出の実例]「魚や八百屋其外めんめん詰居たり 替せ江戸着五六千両」(出典:俳諧・信徳十百韻(1675))
    2. 「かわせが間違たから、正月早々と云うことだ。それせヱくりゃア」(出典:洒落本・大劇場世界の幕なし(1782))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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