為返・成返(読み)なりかえる

精選版 日本国語大辞典 「為返・成返」の意味・読み・例文・類語

なり‐かえ・る ‥かへる【為返・成返】

〘自ラ四〙
うらがえる。ひっくり返る。
※桂宮丙本忠岑集(10C前)「さをしかのしがらみふするはぎなればしたばやうへになりかへるらん
② その状態になりきる。
※相模集(1061頃か)「我宿もあられふりしく時はみな玉のうてなになりかへるめり」
もとのようになる。再び旧に復する。もとどおりになる。
源氏(1001‐14頃)蓬生「大将殿のつくり磨き給はむにこそは、ひきかへ、玉の台にもなりかへらめ」
④ 信奉していた宗教を捨てる。宗旨にそむく。背教する。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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