烏に反哺の孝あり(読み)カラスニハンポノコウアリ

デジタル大辞泉 「烏に反哺の孝あり」の意味・読み・例文・類語

からす反哺はんぽこうあり

《烏は成長ののち、親鳥の口にえさを含ませて、養育の恩に報いるという「事文類聚」などの故事から》烏さえ親の恩に報いるのだから、まして人は孝行せねばならないということ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「烏に反哺の孝あり」の意味・読み・例文・類語

からす【烏】 に 反哺(はんぽ)の孝(こう)あり

(烏は親鳥に養われた恩を親鳥の口に餌をふくませて返すといわれるところから) 烏は親の養いを育(はぐく)み返す。鳥獣さえも養育の恩に報いるということのたとえ。
浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)二「蜂に上下の礼有、烏に反哺の孝有」

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