烏江(読み)ウコウ

デジタル大辞泉 「烏江」の意味・読み・例文・類語

う‐こう〔‐カウ〕【烏江】

中国貴州省を流れる川。貴州高原に源を発し、重慶市の東で揚子江に注ぐ。長さ1018キロ。ウーチアン。
中国安徽あんき省東部の町。項羽こううが漢の高祖に敗れ自殺した所。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「烏江」の意味・読み・例文・類語

う‐こう ‥カウ【烏江】

[一] 中国、揚子江の支流一つ。貴州高原に源を発し、重慶の東で揚子江に注ぐ。全長九〇〇キロメートル。
[二] 中国、安徽省東端の揚子江岸にある地名項羽が漢の高祖と戦って敗れ、自ら首をはねて没した所。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「烏江」の意味・わかりやすい解説

烏江
うこう / ウーチヤン

中国、貴州(きしゅう/コイチョウ)省北部および四川(しせん/スーチョワン)省南東部を流れる川。別名黔江(けんこう)、点江という。貴州省西部に発して東流する六冲河(りくちゅうが)と三岔河(さんたが)が合流して鴨池河(おうちが)となり、それがさらに東流して湘江(しょうこう)と清水江(せいすいこう)をあわせた地点から烏江とよばれる。烏江は貴州省と四川省との境界を形成したあと北の四川省へ入り、重慶の東で揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン)に注ぐ。延長1018キロメートル、流域面積約8万7000平方キロメートル、流量毎秒1650立方メートル。包蔵水力約34万キロワット時で、水力発電所もみられる。

[小野菊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android