焚火(読み)たきび

精選版 日本国語大辞典 「焚火」の意味・読み・例文・類語

たき‐び【焚火】

〘名〙
照明のためや体を暖めるためなどに、かまどや炉で薪を燃やすこと。また、その火。
※貞享版沙石集(1283)一〇「さて焼火(たきび)なんどして物語せしは」
② 江戸時代、正月三日の謡初めと一〇月上の亥の日の玄猪とに、江戸城大手門桜田門でたくかがり火。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「ひめぢ迄たき火のうつるお目出たさ」
③ 庭や路上など戸外落葉木片を集めて燃やすこと。また、その火。にわ火。《季・冬》
※俳諧・新五子稿(1793)「焚火してひやさぬ庭や帰り花〈蕪村〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android