無媒(読み)ムバイ

デジタル大辞泉 「無媒」の意味・読み・例文・類語

む‐ばい【無媒】

《「礼記」坊記から》なかだちがないこと。媒酌人のいないこと。
杜牧が「送隠者」の中で、才があっても世に用いられない隠士をのべたところから》人里離れた寂しい所。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無媒」の意味・読み・例文・類語

む‐ばい【無媒】

〘名〙
① なかだちがないこと。男女の間をとりもつ人がいないこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔礼記‐坊記〕
② (隠士が才あって用いられないことを、女性の媒(なかだち)がなく嫁することのできないのにたとえて) 隠士などの住む、人里を離れた寂しいところ。往来の人のまれな山林。ぶばい
※艸山集(1674)二四・庭艸「自愛無媒径、長成招隠叢」 〔杜牧‐送隠者詩〕

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