無従谷(読み)むじゅうこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「無従谷」の意味・わかりやすい解説

無従谷
むじゅうこく

地表面の一般傾斜や地質構造などと無関係な方向に流れる川によって生じた谷。地表の最大傾斜方向に対して斜めに流れることが多いが、これは必従谷から谷頭侵食が進んだ結果、支流として成長した無従河川によってつくられる。アメリカの地形学者デービスが、水平層からなる地域で、必従谷の支流として発達した成因のわからない谷に対して命名した。台地上に発達し、樹枝状水系模様を示す。

[髙山茂美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android