無想天(読み)むそうてん

精選版 日本国語大辞典 「無想天」の意味・読み・例文・類語

むそう‐てん ムサウ‥【無想天】

〘名〙 仏語色界四禅天うち、第四禅天に属する九天一つ無想禅定を修めて感得されるところ。また、その境地。仏教以外の諸宗教ではここを最高の安らぎの世界と見る、といわれる。無想。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上「仏法実理をば究めずして或は無想天を計して実の解脱処とし」 〔倶舎論‐五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android