無為にして化す(読み)ムイニシテカス

デジタル大辞泉 「無為にして化す」の意味・読み・例文・類語

無為むいにして

《「老子五七章から》支配者人為を用いなければ、特別なことは何もしなくても、人民は自然に教化されて天下もよく治まる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無為にして化す」の意味・読み・例文・類語

むい【無為】 に して化(か)

(「老子‐五七」の「故聖人云、我無為而民自化」、また「荘子天地」の「無為而万物化」から) 作為を弄しないで、おのずから万物・人民が教化せられ、よく治まる。
死霊‐二章(1946‐48)〈埴谷雄高〉「格別辣腕も振るわない貴方があの椅子に坐り得たのは、恐らくひたすら人徳によったのでしょうね。無為にして化する、とかいうあの訳も解らぬ人徳」

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