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無縁社会 【むえんしゃかい】
2件の用語解説(無縁社会で検索)
知恵蔵2013の解説-
家族、地域、会社などにおける人とのきずなが薄れ、孤立する人が増えている社会。現代社会のこうした一側面を、NHKが「無縁社会」として取り上げたことで注目され、この言葉は2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)のトップテンにも選ばれた。
日本は旧来、親族、地域社会、会社などで比較的濃密な人間関係が形成されてきた。こうした関係は血縁、地縁、社縁などと呼ばれて、しがらみとなる一方で相互扶助のシステムとしても機能していた。ところが近年、こうしたつながりが急速に失われ、社会から孤立している人が増えているという。背景には、核家族化・非婚化・長寿化による単身世帯の増加や雇用形態やライフスタイルの変化などがあるとされ、家族がいても音信不通になっていたり、地域との交流がなかったりして、病気などの緊急時にSOSを発することができない人も多いことが明らかになってきた。家族や企業に期待されてきた支え合いの機能が失われてきており、新たな社会的なきずなをどのように育んでいくかが課題とされている。
NHKが10年に放送した「シリーズ“無縁社会”ニッポン」(1月6日~2月11日)は大きな反響を呼び、多くの人が同様の不安を抱えている現実を浮き彫りにした。NHKはその後も「無縁社会――私たちはどう向き合うか」(4月3日)、「消えた高齢者――“無縁社会”の闇」(9月5日)などのキャンペーン報道を展開。「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)でも「無縁社会――おひとりさまの行く末」(4月3日号)という特集が組まれた。
( 原田英美 ライター ) 出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2010」
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デジタル大辞泉の解説-
むえん‐しゃかい 〔‐シヤクワイ〕 【無縁社会】
社会の中で孤立して生きる人が増加している現象を表す言葉。平成22年(2010)にNHKの報道番組の中で用いられた造語。未婚・非婚率の上昇、家族・親族や地域社会における人間関係の希薄化、個人情報保護の行き過ぎ、終身雇用制の崩壊、長期にわたる不況などが原因とされ、孤独死の増加といった問題が生じている。
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監修:松村明
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