然るに(読み)シカルニ

デジタル大辞泉 「然るに」の意味・読み・例文・類語

しかる‐に【然るに】

[接]
それにもかかわらず。それなのに。「汚職に関係した政治家は、立候補などすべきでない。然るにみそぎが済んだとは何事か」
話の冒頭に用いる語。さて。ところで。
「―平家栄華を極めしその始め」〈謡・生田敦盛
[類語]けれどもだがところがしかしけれどそれでもでもしかしながらだけどだけれどもだってされど然れどももっともさりとてそれなのにそのくせ言い条かと言ってとは言えとは言うもののにもかかわらず

さる‐に【然るに】

[接]
そうこうしていると。すると。
「―、十二月しはすばかりに、とみのこととて御文ふみあり」〈伊勢・八四〉
しかるに。ところが。
「土石草木も霊なきはあらずと聞く。―玉川の流れには毒あり」〈読・雨月仏法僧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android