然然・云云(読み)しかじか

精選版 日本国語大辞典 「然然・云云」の意味・読み・例文・類語

しか‐じか【然然・云云】

〘副〙 (副詞「しか」を二つ重ねたもの。古くは「しかしか」)
言外にある自明な物事をさし示していう意を表わす。かくかく。これこれ。かようかように。こういうように。
書紀(720)神代下(寛文版訓)「此の鳥(きじ)(とひ)(き)たり天稚彦の為(ため)に射(い)られ、其(そ)の矢(や)に中(あた)て上報(のほてかへりこと)申す云々(シカシカ)
浄瑠璃源平布引滝(1749)四「しかじかの御企有とて」
相手の言うことに対して、肯定的に相づちをうつ意を表わす。さようである。その通りだ。
大鏡(12C前)一「いまひとり、しかしか、いと興あることなり。いでおぼえたまへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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