焼残(読み)しょうざん

精選版 日本国語大辞典 「焼残」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ざん セウ‥【焼残】

〘名〙
① 焼けそこなわれること。また、焼きほろぼすこと。
太平記(14C後)一七「帝都悉焼残(セウザン)、仏閣多魔滅」 〔史記‐呉王濞伝〕
② 焼け残ること。また、そのもの。焼け残り。

やけ‐のこり【焼残】

〘名〙 焼けないであとに残ったもの。焼けきらないで残ったもの。〔和玉篇(15C後)〕
浮世草子男色大鑑(1687)三「中脇指は思ひの焼(ヤケ)(ノコ)り」

やけ‐のこ・る【焼残】

〘自ラ五(四)〙 焼けないで残る。焼けきらないで残る。
古事記(712)下「其の焼遺(やけのこれ)る木を取りて琴に作りしに」

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普及版 字通 「焼残」の読み・字形・画数・意味

【焼残】しよう(せう)ざん

やきはらう。〔史記、呉王伝〕兵をして以て宗くし、~無罪を夭(えうさつ)し、民家を燒殘し、其の丘冢(きうちよう)(墳墓)を掘(あば)き、甚だ暴を爲す。

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