焼焦(読み)やけこげ

精選版 日本国語大辞典 「焼焦」の意味・読み・例文・類語

やけ‐こげ【焼焦】

〘名〙 焼けてこげること。また、焼けてこげた部分。やけこがし。
俳諧師(1908)〈高浜虚子三一「袂の尖(さき)に大きな焼(ヤ)け焦(コ)げがある」

やけ‐こがし【焼焦】

〘名〙 焼けこがすこと。また、焼けこがした部分。やけこげ。
追儺(1909)〈森鴎外〉「畳に焼焦しが一つないのは、此家に来る客は特別に行儀が好いのか知らん」

やけ‐こ・げる【焼焦】

〘自ガ下一〙 焼けて黒色茶色になる。焼けて炭化する。
破戒(1906)〈島崎藤村〉九「鮮(あたら)しい魚が茶色に焼け焦げて」

やき‐こが・す【焼焦】

〘他サ五(四)〙 焼いて焦げるようにする。
地蔵菩薩霊験記(16C後)一〇「御くしをやきこがして御面相には大なるかりまたの焼金をあてたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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