焼野の雉夜の鶴(読み)やけののきぎすよるのつる

精選版 日本国語大辞典 「焼野の雉夜の鶴」の意味・読み・例文・類語

やけの【焼野】 の 雉(きぎす)(よる)の鶴(つる)

  1. 雉は巣を営んでいる野を焼かれると、わが身を忘れて子を救おうと巣にもどり、巣ごもる鶴は霜などの降る寒い夜、自分の翼で子をおおうというところから、親が子を思う情の切なることのたとえにいう。焼野の雉。夜の鶴。
    1. [初出の実例]「焼け野の雉夜の鶴、梁(うつばり)の燕に至るまで、子ゆゑ命を捨つるなり」(出典謡曲・丹後物狂(1430頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android