煙花(読み)えんか

精選版 日本国語大辞典 「煙花」の意味・読み・例文・類語

えん‐か‥クヮ【煙花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かすんで見える花。また、春がすみが立って美しい景色
    1. [初出の実例]「水上煙花表裏紅、流盃欲把酔顔同」(出典菅家文草(900頃)五・神泉苑三日宴、同賦煙花曲水紅)
    2. [その他の文献]〔李白‐黄鶴楼送孟浩然詩〕
  3. 遊女妓女芸者。また、そのような境涯境遇
    1. [初出の実例]「一たび烟花(エンクヮ)(〈注〉カハタケ)に落ちしものの」(出典:読本英草紙(1749)四)
    2. [その他の文献]〔黄滔‐閨怨詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「煙花」の読み・字形・画数・意味

【煙花】えんか(くわ)

もやと花。春の景色。唐・李白黄鶴楼孟浩然広陵に之(ゆ)くを送る〕詩 故人西のかた鶴樓を辭して 揚州に下る

字通「煙」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android