熊山(山)(読み)くまやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「熊山(山)」の意味・わかりやすい解説

熊山(山)
くまやま

岡山県南東部、赤磐(あかいわ)市、岡山市東区、備前(びぜん)市の境にある山。標高508メートル。かつては熊山権現と霊山寺のある神仏混交の地であった。山上には3層からなる方形の石積み遺構があり、熊山遺跡(国指定史跡)とよばれる。近くに熊山神社があり、春の大祭は多くの人でにぎわう。また中世には熊山城があり、1336年(延元1・建武3)新田(にった)軍の児島高徳(こじまたかのり)がここに拠(よ)り、足利(あしかが)軍と戦ったと伝えられ、合戦の模様は『太平記』に記される。

[由比浜省吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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