熨斗付（読み）のしつけ

精選版 日本国語大辞典

のし‐つけ【熨斗付】

〘名〙

① 打刀の鞘や槍の柄などに、金銀類を薄く延ばした板を張りつけたもの。また、その形をしたもの。

※大内問答（1509）「金作の腰刀は御禁制の事にて候。〈略〉うちさめ、のし付、又かながい金にて拵たるは中々沙汰に不_レ及」

② 折目正しく皺などをのばしつけること。

※談義本・艷道通鑑（1715）五「往昔は翠黛紅粉より後腰ののしつけまで気をつくしたるをぞ、傾城風と云しに」

出典　精選版 日本国語大辞典