熱さ・暑さ(読み)あつさ

精選版 日本国語大辞典 「熱さ・暑さ」の意味・読み・例文・類語

あつ‐さ【熱さ・暑さ】

〘名〙 (形容詞「あつい」の語幹に、接尾語「さ」の付いたもの)
温度が高いこと。また、その度合。および、暑い季節。暑気。《季・夏》
※宇津保(970‐999頃)内侍督「七月十日ばかりのほどに、なほあつささかりなり」
今昔(1120頃か)二九「法師の頂の上に坏(つき)に火を入れて置て問ければ、其の時になむ、法師熱さに不堪(たへ)ずして」
② せっぱつまって、苦しむこと。困り抜くこと。
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「彼奴(あいつ)一人斬(き)ったとてお主の為には何かなる、新七が言ひわけなく、身のあつさに斬ったと皆手前のふみかぶり、無念を耐(こら)へてお為になり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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