普及版 字通 「燃(漢字)」の読み・字形・画数・意味
燃
常用漢字 16画
(異体字)然
12画
[字訓] もえる・やく
[字形] 形声
声符は然(ぜん)。然声の字は、呉音では撚(ねん)の音でよむ。然は犬肉を焼く意で、燃の初文。然が接続詞などにも用いられ、多義化するに及んで、燃が作られた。燃は漢・魏以後にみえる字である。も燃と同字。揚雄の〔劇秦美新〕にみえる。
[訓義]
1. もえる、もやす、やく。
2. 字は古くは然、またに作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕燃 俗の然の字なり。モユ・ヤク・トモス 〔立〕燃 サカリ・モユ・アタタマル・ヤク・ヒタク
[語系]
燃・njianは・njiuatと声義が近い。は〔漢書、陳湯伝〕にみえ、〔顔師古注〕に「は古の然の字なり」とする。〔孟子、公孫丑上〕「火の始めて然(も)え、泉の始めてするが(ごと)し」のように、然がその初文、は両漢に、燃は漢・魏以後に行われた字であろう。
[熟語]
燃▶・燃犀▶・燃▶・燃焼▶・燃燭▶・燃臍▶・燃石▶・燃眉▶・燃爐▶
[下接語]
再燃・不燃
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報